曇り空と光と安堵

主にゲーム中心の雑記&日常 (ものによっては攻略も)

昇仙峡 客引き遭遇の記憶

以前昇仙峡に行ってきた時にとある茶屋っぽい店の店主の姿を見て引き返したという話。

 

実は過去に私が昇仙峡へ観光に来た時の駐車場へ戻る帰り道でその店主の客引きに2度ほど捕まったことがあったのだ。その時はグリーンラインの市営駐車場から歩いてロープウェイ方面へ向かい、再び戻ってくるルートだったのだが、いずれも戻る最中に必ず声かけされた。

一度目は店主から「良かったら岩魚でも食べていかない?」と食事を勧められる程度で、この時は「今お腹空いてないのでごめんなさいね」と断ることでその場を立ち去ることが出来た。食事の誘いくらいだったら別に珍しいことでもないし、私の場合は小腹が空いた時に何食べようか悩んでる時に声かけがあるとむしろ有難いと思うくらいなので悪い気はしない。この程度ならまだ良かった。

そう、この程度なら

問題は2度目に遭遇した時。

その時も数年ぶりの観光で、同じルートを通ってた(ロープウェイにも上って来た)のだが、またも同じパターンで声をかけられた。

また前回のように店内での食事を勧められるのかと思っていたのだが、この時は声をかけたと同時にいきなり「ところで、宝石とかに興味はない?」と聞いてきて、おもむろにタイガーアイのブレスレットの購入を勧めてきたのだ。

「他の店で買うと4000円くらいかかるけど、うちだったら2000円でいいよ」とそのブレスレットを勧められた。その当時は客引きへの対応にも疎かったのもあり(下手なこと言って相手の気分を損ねたくなかった)私ははっきりと断ることが出来ずに購入を促され続けた。

「他で4000円のが2000円だよ?絶対お得だよ!」・「せっかくだしここで買っていきなよ」等の言葉と共に執拗にまるで商品の押し売りをされているような感覚で、正直さっさとその場を立ち去りたい気分だった。

最終的には何とか「やっぱり結構です」と断ることで向こうも諦めてくれたものの、空気が悪かったこともあり、とりあえずソフトクリームだけ購入してその場を後にした。

上記のように足を止めさせておいて宝飾品を押し売りに近い形で売りつけようとしたやり方に私は残念ながら気分が悪くなった。その時はせっかく楽しく観光をしてたのにそれをぶち壊されたような感覚だった。

また同じようなことを恐らく今回もするだろう、そう思った私は回れ右をして元の道を引き返した。声かけられたらまた客引きしてくるだろうし、そこで付き合ったら余計な時間を食ってしまうことになると判断して今回はあえて逆方面から歩くことにしたのであった。

客引き自体は悪いことではないし、私も人と会話するのは嫌いじゃない。でも、2度目のやり方は明らかに宝飾品を売りつけようとする魂胆が感じられたし、昔流行っていた街中で客引き行為をしていた黒人達(店のチラシを配ってるだけかと思えば店に案内すると言って連れ込もうとしていた)と似たような印象の悪さを感じた。だから申し訳ないが、あの店は避けさせて頂いた。

一度くらいはそこの店で「ほうとう」とか「岩魚」とか食べてみても良かったんだけれど、上記のような出来事が起きてからは残念ながらそんな気は起きない。

 

ただ、店主も悪気があったわけではないし、店主も商売で行っていることなのでそれをたしなめることは出来ない。上記のようなことはあったものの、本来は気さくで明るい人柄の方なのであろうことは想像出来る。

なので、その店を避けるようなことはする必要はないと思う。実際レビューの中には好意的な意見を述べている人も結構いらっしゃる。食事そのものは美味しいと好評な声もいくつかある。

私も勧めてくるのが食事だったら良かったんです。その店と店主を批難したいわけではないのです。ただ、足を止めてしまうような客引きをして数千円前後の商品の購入を勧めるようなことはかえって一部のお客さんから悪印象を抱かれかねない行為だと感じたので、控えた方が良いんじゃないかと思っただけ。

私だって観光地で声かけしてくる店の人を無視したり冷たくあしらうようなことは好きじゃないしやりたくない。でも、あまり余計なものにそうそうお金を使うわけにもいかないのです。

 

今回のことの教訓は、とにかく断りたかったらきっぱり断る勇気と気の強さを持つこと。夜の歌舞伎町等みたく悪質な客引きほどではないが、あいまいな対応や気弱な一面を見せていると、どんどん相手のペースに乗せられてしまう。相手も無理強いする意図はないケースが殆どだと思うので、お金を使いたくなければしっかりと断る意思を持つ。

言葉で言うのは簡単でもやはりいざそういう状況になった時にはっきりとした態度をなかなか取れないという気持ちもわかるんですよね…でもやっぱり、きっぱりとした対応が出来るようになればお互い気分の悪い思いをせずに済むし、余計な所でお金や時間を使ってしまうことも防げるので、自分自身の為にも身に付けられるようにしたいことです。